wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書(主にテーラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言<是誰庵のひとやすみ>。

☆「掌中の葉」(翻訳文)4-5

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

【性行の原因】

(訳者注:

以下のからまでの日本語訳は、原文では表になっています。hatenaの画面では、表の作成ができませんので、箇条書きとしました。)

(A)貪行者

(1)宿作の因ーー宿世における良き加行と、多くの浄業の実践によるか、または、天上において死んだ後、この世に生まれた者。

(2)界の因ーー四界が平等な者は、貪行者になる。

(3)病素の原因ーー痰が増長する者は、貪行者になり、風が増長する者は、痴行者になる。

(B)瞋行者

(1)宿作の因ーー宿世において、多く、斬・殺・縛・怨等の行為をした者、または地獄及び龍界において死んだあと、この世に生まれた者は、瞋行者になる。

(2)界の因ーーその他の二界(火界・風界)が強い者は、瞋行者になる。

(3)病素の原因ーー(説明空白)

(C)痴行者

(1)宿作の因ーー宿世において、多く飲酒し、また多聞でなく、質問や究する事に欠けるか、または畜生界において死んだ後、この世に生まれた者は、痴行者になる。

(2)界の因ーー地界と水界の二界が重たい者は、痴行者になる。

(3)病素の原因ーー風が増長する者は痴行者になり;痰が増長する者は貪行者になる。★

 

(4)宿因に依る決定:

優娑曇結頓の説によると:

「これら有情は、宿因によって決定されて、貪の増盛(=益々増える事)、瞋の増盛、痴の増盛、無貪の増盛、無瞋の増盛、無痴の増盛がある。」

行為を行う時、貪・瞋・痴の内の、どれが比較的強く出現するかによって、貪の人であったり、瞋の人であったり、痴の人であったりする。

(P130、図表省略)

このことから、各人には、起心動念する時、往々にして、貪・瞋・痴(三不善因)、無貪・無瞋・無痴(三善因)の出現する頻度が、それぞれに異なり、そのために、それぞれ各人が、性行において、異なる強度・傾向を持つようになるのである。

たとえば、貪念は常々ないものの、瞋心、痴念のふたつが比較的強いのであれば、「煩悩少なく、瞋恚あり、慧が鈍い」という個性になる。

このことから、瞋行者は、往々にして、貪行者であるか、または痴行者でありながら、瞋が比較的強いだけ、という場合が考えられる。

これが、宿因及び、行為の時の習性が影響して、そのよう(+な傾向を持つ人)になる、という説明である。

◆結論:

性行を形成する原因は、主に以下の、四種類である:

1、宿作の因。

2、界の因。

3、病素の原因。 

4、宿因による決定。(4-6につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>

まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>