<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(三)[昏沈と眠気蓋の対処法]
1、適量の飲食
過剰な飲食は、昏沈と眠気の生起を生じさせ易い;
適量の飲食は、過失を免れることができる。
2、身体の姿勢を転換する
座禅・瞑想の時に、昏沈と眠気が生じたならば、立禅かまたは、歩く瞑想に変更する。
身体の姿勢を変更するか、または身体の活動量を増やせば、昏沈と眠気を取り除くことができる。
3、光明想をする
目を閉じて、光明の観想をすると、目覚めた状態を維持できる。
目を開けたとき、日中では、天空の光を注視し、夜間であれば、月光、星の光、電燈などを注視する。
一心に光明の中に融入するならば、昏沈と眠気を取り除くことができる。
4、露天に移動する
昏沈と眠気が来たとき、身体を、空気が清らかで、光線の充実した屋外へ移動させるのがよい。室外での修行は、気持ちがすっきりし、覚醒することができる。
5、善知識に親しむ
善知識は、昏沈と眠気を解決し、心を覚醒させるよい方法を提供してくれる。重大な昏沈の状況に陥って克服できないとき、善知識に、対処法を教えてもらう。
6、昏沈と眠気を滅し除くのに助けになる適切な言論
精進の利益と、正しい精進の進め方、また前を行く人々が、精進修行によって成就した事績を語り合う。
これは精神を奮い立たせ、修道と精進心を激発することができ、昏沈と眠気を克服するのに有利である。
7、適当な時間における適量の睡眠
夜間は、正常な睡眠時間である。
故に、夜間に十分に睡眠を取るよい習慣を養い、昼間、長時間寝る事のないようにする必要がある。
適量の睡眠時間、その長短は、人によって異なるため、己自身の実際の必要に合わせて調整するべきであり、他人と比較してはならない。
夜に一時間多く寝ておくことは、昼間三時間うつらうつらするより、良い。
座禅・瞑想において、もし、昏沈と眠気が重篤であり、かつ上述の方法でも解決できないのであるならば、ひと時眠って、精神が回復した後、再び、禅の修行をする。
◆結論:
昏沈と眠気蓋の対処法
1、飲食は適量。
2、身体の姿勢を転換する。
3、光明想をする。
4、屋外・露天に移動する。
5、善知識に親しむ。
6、昏沈と眠気を滅し除く助けになる適切な言論。
7、適時、適量の睡眠。
(5-18につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は
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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>