Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」(翻訳文)5-97

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

8-8-4-3 観禅修行時の呼吸

しかしながら、観禅においては、いまだ究極法を観ずる前の身行(=息)は、粗く、四界を観察している時の身行は、比較的微細である。

所造色(=造られた色、物質)を観じている時の、身行と比較すると、これも粗いと言える;

一切の微細色を観察している時の、身行と比較すると、これも粗い;

微細な究極名色法、及びそれらの因と縁を、観照している時の、身行と比較すると、これも粗い;

堅実・堅固に観智する時の、微細な身行と比較すると、微細な観智の時の身行は、粗い。

なぜか?

禅の修行において、(+修行の内容が)段階を追って向上する時、それらは、ますます微細になるからである。

ここにおいて「安らいで静か」とは、後と前で比較している、相対性を擁する、安らかさと静けさである、と理解するべきである。

粗さと微細さに関する法と、次第に向上する安らかさと静けさについては、このように、理解するべきである。(《清浄道論》)

(5-98につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出

 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>