<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
忍耐力と根気は、彼女の長所で、彼女が頼りにしてよい性質であった。
彼女は、世俗の種々の事柄を、忘れようと決意し、純粋な<今・ここ>に専注しようとした時、彼女の神業のような、迅速な進歩は、多くの初心者を驚かせた。
静寂に満ちた真夜中、メーチ・ケーウは端正に座り、瞑想した。
ある一瞬において、彼女の心身は、地面を抜けて下に落ちて行く。
それは崖から落ちるようでもあり、井戸の底に向かって、落ちて行くようでもあった。
一切は消えてなくなり、完全なる<静止>があった。
この時、彼女の心は、ただ、心自身のみを覚知し、その他のものを覚知する事はなかったーーその覚知は、心内の深い所から湧き出る様に、活力が充満し、心身における能知(=知る能力)を超越した。
この体験は非常に短い時間内に起こり、全く完璧に安らいで静かなひと時であった。
彼女はこの境界から退出すると、心は非常に鋭く、澄み渡り、明晰になった。
メーチ・ケーウは、一度は失った宝を、取り戻したのだと確信した!
(4-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
<菩提樹文庫>まで。ご協力、よろしくお願いいたします。
<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>