今、パオ・セヤドーの「顕正法蔵」を一段落翻訳すると、「メーチ・ケーウの物語」は、その3倍、いや5倍くらい翻訳しています(笑)。
ここで語られるメーチ・ケーウが、非常に面白い。
いつも翻訳しながらワクワクするのですが、昨日は、泣いてしまいました。
「いのしし」編ですね。
畜生道の生活は最低だ、よくない、と言われますが、本当にそうなのですね。
そして、畜生だって、自分の哀れを知っていて、人間になりたいと切に思っている。
それなのに、福徳を積んでいなかったが為に、それができない。
人間である時が、一番、菩提資糧(悟りの為の糧秣)を積めるので、布施に頑張りなさい(福徳の蓄積)、修行しなさい(智慧の蓄積)、とセヤドーに口を酸っぱくして言われるのは、本当なんだなぁ、死んで肉体を供養しようとする健気な猪に、同情の涙を零しながら、そう思った次第(そして、仏陀が兎だった時に、仙人に食べてもらうために、自ら焚火の中に、身を躍らせた物語を思い出しました。)
メーチ・ケーウは、霊能者は悟れないと知って、転身するようです。
今、アチャン・チャー系列の森林寺院で教えられている身念処ですね。これの修行を始めるようです。
四念処、身念処に興味のある方、乞うご期待!。