Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)5-24

   <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

メーチ・ケーウは、真迫の画面を見た:

骨と地大は融合し、両者は合併して一つとなり、同じ一つの元素となった。

最後の残余の骨が、それ本来の元素の状態に戻った時、彼女は、深々と、身体には実質が無いという本質、及び、それらが幻・虚妄であるという本質を領悟して、以下のような知見が生じた:

身体のすべての成分は、皆、地水火風によって構成されており、それらはすべて、元の状態に戻るのだと。

突然、地大は己自ら、覚知より消失し、彼女の覚知は、光り輝き、かつ、ゆったりとし、光が四方に照射した。

その後、一瞬の瞬きの間に、覚知は、彼女が今まで経験した事のない、ある種のレベルにおける、凝集の状態になり、光明は消え失せ、その後に、唯一、形容しがたい

<空(クウ)>--一つの絶対的一体的な境界ーーが残ったが、それは完全に、二元的対立を超えていた。

そこには、ただ、純粋な覚知ーー超越した所の、微妙なる円満と安らぎの静かな境界、全く、何等の特相(=特別な相、特徴)もない境界が、あるだけであった。

これが、心の本性に充満する所の活力、<空(クウ)であった。

(5-25につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>