Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)6-13

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

メーチ・ケーウの荼毘は、翌日の午後、卉晒女性専門道場で挙行された。

200人を超える比丘と、数千人を超える信徒が出席し、最後の敬礼を捧げた。敬意と敬虔なる誠意を表す為に、男女の出家衆と在家信徒は、一列の長い列を作ってメーチ・ケーウの棺の周りを歩いた。香木を削って作った花を、棺の周りに飾ったが、それは、火葬用の薪が見えなくなる程、積み重ねられた。

その後、人々は恭しく座り、アチャン・マハブーワが棺の下のほくちに火をつけると、炎は瞬く間に燃え上がり、黒い煙が、薪の間から昇って来て、炎熱の空に、ゆらゆらと消えて行った。

この時、突然、清涼なこぬか雨が、法会の会場全体に降り注いだ。

その日の深夜、火が消えた後、余燼は冷めて崩れ落ち、ただ小さな火だけが、チロチロと燃えた。猛烈な大火は、骨を灰白色の断片にし、その上にたくさんの小さな穴を作った。男女の出家衆は、静かにその周りにいて、長老の比丘たちが、恭しくその遺骨を灰燼とコークスの中から拾い出し、小心翼々と、白い布で覆ったお盆の上に乗せた。

彼らは、これらの舎利を注意深く仕舞い、畏敬をこめて、安置した。

次の日の朝、メーチ・ケーウのこれらの舎利は、彼女の敬虔なる信徒に、神聖な記念品として、頒けられた。

これは阿羅漢尼の舎利であり、信徒たちの間では、純潔な功徳の希代なる宝であり、超凡の力があり、持っている人を幸福にするーー奇跡に近いのだがーー所有してる人の信心と善行の多寡によって、得られる幸福の量も変わる、と信じられたいた。

多くの信徒が収集した遺骨は、何か月後か、または何年後かに、不思議な変質を生じさせた。

これら遺骨の成分は、凝集して結晶体となり、更に堅固な宝石となったーーあるものは水晶のように透明で、稜角のあるものになり、あるものは鵞鳥の卵のように、表面がつややかで、彩り豊かなものになった。

これらの骨舎利は、阿羅漢の清浄の本質が残した物質で、心の清浄なる本性による、不可思議な奇跡であった:

生命のない、砕かれた骨が、金剛または真珠に変化した。

これは、阿羅漢の清浄心が浄化作用を起し、肉身の物質を、浄化したのだと思われた。

日常生活の中で、阿羅漢に内在するサマーディの力は、身体の基本的成分を絶え間なく浄化する為、これらの成分もまた、清らかになった。

彼らが逝去した後、この浄化の作用が、普通の骨をば、舎利として、結晶させるのであった。

メーチ・ケーウの、彩り豊かで、燦然と輝く骨舎利は、それを十分に証明したーーもし、本当に証明する必要があるのであればーー彼女は真正なる聖なる声聞弟子であり、仏陀の真正なる娘であった。

(7-1につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>