Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)7-4

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

   <メーチ・ケーウ法話集>

決意して、

禅の修行に精進し、

あなたの心を鍛錬しなさい。

心身のすべてを、

仏法の追求に投げ入れ、

松明のように、

あなたの心でもって、

道を照らしなさい。

真心でもって

修行したいと祈願するならば、

あなたは

苦を超越することができる。

人として生まれたからには、

行善に努力すべし。

千々万々、

仏法を役立たずの何かだと

思ってはならない。

 

修行にお金は必要ない。

よく戒を保ち、

禅の修行をする。

怠けないこと!

止観の修行が

円満成就したならば、

心は

煩悩から

遠く離れる事ができる。

一切の執着を捨てて、

世間の苦を乗り越えたならば、

涅槃を証得する事ができる。

 

急いで、心の中に、

帰依処を育成しなさい。

そうでなければ、

死ぬ時、

心が安心して

頼みにできるものがない。

一人ひとりの衆生は皆、

生と死に遭遇するのであり、

誰も避ける事はできない。

人は生まれてくれば、

必ず死ぬ。

生まれては死に、

死んでは生まれ、

苦海の中で輪廻して止まない。

老いて、先輩格になろうとも、

社会的地位が高くなろうとも、

人は、皆、等しく平等である。

我々は

早死するかも知れないし、

長生きするかも知れないが、

それは誰にもわからない。

ただはっきりしているのは、

時が来れば、

人は

必ず死ぬということである。

(7-5につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」 Dhammavamsa Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>