<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
”三宝に帰依する事は、究極解脱の基礎である。
戒は、我々が修道する上においての規範であり、悟り・覚醒の助縁である。
敬虔に持戒すれば、我々の心は罪を犯す事がなくなるし、懊悩する事もなくなる。
また、戒は、我々自身が傷つかないようにと、守ってもくれる。
戒の第一条は不殺生で、有情なる衆生は、どのような小さなものであっても、殺してはならないし、また、他人をして、殺すように唆してもいけないし、彼らを虐めてもいけない。
有情はそれぞれ、己の生命を愛惜しており、故にあなたが彼を殺す事によって、彼が最も愛惜している所の、生命を終わらせるような事を、してはならない。
あなたは、憐憫の心で、一切の衆生に対応しなければならない。
”人の物を盗んではいけないし、他人が盗むのを鼓舞してもいけない。
有情はそれぞれ、己の所有物を愛惜しており、たとえその物が、あまり貴重な物には思えなくても、持ち主は非常に気に掛けているもので、そうであるから、偸盗する事によって、持ち主に損害を与えてはならない。
偸盗の行為は、持ち主から物を奪うだけでなく、彼の心を傷つける。
あなたは、気概と率直の態度を、行為の基準としなければならない。
(8-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」Dhammavamsa Publication
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>