Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「メーチ・ケーウの物語」(翻訳文)8-2(付録)

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

三宝に帰依する事は、究極解脱の基礎である。

戒は、我々が修道する上においての規範であり、悟り・覚醒の助縁である。

敬虔に持戒すれば、我々の心は罪を犯す事がなくなるし、懊悩する事もなくなる。

また、戒は、我々自身が傷つかないようにと、守ってもくれる。

戒の第一条は不殺生で、有情なる衆生は、どのような小さなものであっても、殺してはならないし、また、他人をして、殺すように唆してもいけないし、彼らを虐めてもいけない。

有情はそれぞれ、己の生命を愛惜しており、故にあなたが彼を殺す事によって、彼が最も愛惜している所の、生命を終わらせるような事を、してはならない。

あなたは、憐憫の心で、一切の衆生に対応しなければならない。

”人の物を盗んではいけないし、他人が盗むのを鼓舞してもいけない。

有情はそれぞれ、己の所有物を愛惜しており、たとえその物が、あまり貴重な物には思えなくても、持ち主は非常に気に掛けているもので、そうであるから、偸盗する事によって、持ち主に損害を与えてはならない。

偸盗の行為は、持ち主から物を奪うだけでなく、彼の心を傷つける。

あなたは、気概と率直の態度を、行為の基準としなければならない。

(8-3につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「美琪喬ーー一位阿羅漢尼修道証果之道」Dhammavamsa Publication 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>