Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「身念処」1-9

   <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

1‐1‐1‐2 討論

仏法は、以下の二つの方面に、定義することができる:

1)自然界の真実の状態。

2)仏陀の教法。

 

1)自然界の真実の状態

仏陀は言う「Sabbha dhamma anatta」。

この意味はすなわち、「一切の法(事物)は無我である」である。

故に、我々は宇宙の中の四種類の実相ーー心王ーー心所ーー色法ーー涅槃は、みな共通して一つの特性・特徴を持っている、と言える:

それらは皆、無我である。

この四つの法は、自然界の真実の状態(sabhava dhamma)ーーすなわち、無我、非男、非女、無上帝(=万物を主宰する神はいない)等である。

「sabhava」(実体)というこの語句の中において、それは特に無我、無男、無女等を、意味している。

無我は、三法印(無常・苦・無我)の中において、唯一、この四つの実相に適用されるものである。

故に、涅槃とは、出世間法であって、それは:常、楽、かつ、無我なるものである。

そして、心王ーー心所ーー色法は世間法である:それはすなわち、無常・苦・無我である。

(1-10につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>