<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1‐1‐1‐2 討論
仏法は、以下の二つの方面に、定義することができる:
1)自然界の真実の状態。
2)仏陀の教法。
1)自然界の真実の状態
仏陀は言う「Sabbha dhamma anatta」。
この意味はすなわち、「一切の法(事物)は無我である」である。
故に、我々は宇宙の中の四種類の実相ーー心王ーー心所ーー色法ーー涅槃は、みな共通して一つの特性・特徴を持っている、と言える:
それらは皆、無我である。
この四つの法は、自然界の真実の状態(sabhava dhamma)ーーすなわち、無我、非男、非女、無上帝(=万物を主宰する神はいない)等である。
「sabhava」(実体)というこの語句の中において、それは特に無我、無男、無女等を、意味している。
無我は、三法印(無常・苦・無我)の中において、唯一、この四つの実相に適用されるものである。
故に、涅槃とは、出世間法であって、それは:常、楽、かつ、無我なるものである。
そして、心王ーー心所ーー色法は世間法である:それはすなわち、無常・苦・無我である。
(1-10につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>