Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「身念処」1-11

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

五蘊または心・身は、苦(苦諦)である。(「sacca」とは「真諦」の意。故に「dukkha-sacca」は苦諦ーー第一聖諦である)。

五蘊は真正なる苦諦で、苦因の果であるが、苦の因は渇愛で、それは第二聖諦の如くに、集聖諦の述べる所である。

心・身の真正なる創造者は煩悩であり、煩悩とは渇愛であり、または修行者にとっては、煩悩とは、すなわち、貪・瞋・痴である。

煩悩が無ければ、心・身は創造され得ない。

心身(五蘊)とはすなわち、我々が一般的に以下のように認めている事柄である;

男、女、またはこの人、あの人、または、この国籍の人、あの国籍の人などなど。

この因(煩悩)と果(五蘊)は、すべて三つの特徴ーー無常・苦・無我ーーを備えている。

この事は自然法則であり、いかなる有情も、例外ではあり得ない。

(1-12につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>