<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
あなたが完全に、心の中のそれらの、定の障礙になる所の不善法を、清らかにした後、再度入禅するならば、あなたはその日一日中、ジャーナに安住することができるであろう。
それはちょうど、蜜蜂が、完全に清浄な蜂の巣に入った時のように、また、国王が完全に清潔な公園に入った時のように。
故に、もし、長い時間ジャーナに入りたいのであれば、あなたは、先に、心の中の、定に障礙となる所の、不善法を清浄にし、その後にジャーナに入る事。もし、このように実践する事ができたならば、次には、あなたは、前述した通りに、五自在の修行をするべきである。
8-8-10 記憶しておくべき要点
安般禅相を拡大してはならない。
なぜであるか?
あなたが出入息相(安般禅相)を拡大する時、ほんの小さな点に過ぎなかった息が拡大される。しかし、(+元々)それには固有の地点(土壌)があるが、それはすなわち、鼻先か、または人中である。
この壌土としての地点、または固定点があるが故に、それを拡大してはならない。
安般念を修行しようとしている人、彼らは覚知の為の固定的な地点を、鼻先または人中において保持するべきである。
それはすなわち、呼吸の時の出入息の接触点との摩擦点である。
安般禅相が見えた時、彼はただ、同様の方式で、すでに息と結合した所の、出入息が接触点と摩擦する、その同一の場所にある安般禅相に、専注するべきである。
ただこのようにした人だけが、この禅の修行における業処の目標に到達する事ができる。
(5-110につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<パオ・セヤドー講述「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>