Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。

「身念処」1-20

     <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

1-2 智階

仏陀は、三つの段階を経て、四聖諦を体験・証悟した。

彼を教え導く人がいなかった為、彼は、己自身に頼って、この三つの智階を、体得した。

1.諦智

第一番目の智階であって、諦智と言う。

彼は以下の事柄を体得した:

1)苦諦には11種類の形式がある:

五蘊の)生、

五蘊の)老、

五蘊の)死、悲しみ、憂い、

(肉体的な)痛み、

苦悩(心霊的、精神的な苦)、

失望、

愛別離(=愛する者との別離)、

怨憎会(=憎む者との遭遇)、

求不得(=求めたものが得られない)。

いわゆる苦とは、すべて、五蘊への執着が原因である。

2)苦の因(集諦):

欲貪、色貪、無色貪(1.4.5節「四聖諦」参照の事)。

3)苦の滅(滅諦):

涅槃は苦の因(集諦)と果(苦諦)を止息(=止む事)せしめる法であり、因が滅すと、果もまた滅する。

4)苦の滅の道(道諦):

八聖道は中道であり、唯一、苦を滅する事のできる修法である。

2.作智

これは、第一番目の智階を基礎とする実修である。

苦は必ずや、修行によって認知・認識されなければならない。

集(苦の因)は必ずや、修行によって断じ除かなければならない。

滅(涅槃)は必ずや、修行によって証得しなければならない。

道(八聖道)は必ずや、修行によって発展、推進されなければならない。

3、証智

証智とは、成果の事、または修行した内容と四聖諦との関係を認知・認識する所の智見である。

この三智(諦智、作智、証智)は、「三つの層が相関する所の智見と内観」と見做されるーー四聖諦と関連する、三種類の、直観的智見である。

(1-21につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>