<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
仏陀が、悟道した当夜経験したのは、四聖諦の三つの智階(彼が経験したのは、4*3=12階)である。
彼は、三つの智階(諦智、作智、証智)を理解・了解したけれども、一つの智階毎に、四つの聖諦を掛ける(+のが正しい)。
修行者が、仏陀と同じように、苦を滅したいと思うならば、最初に、第一番目の智階(諦智)を理解しなければならない。
その後に、修法を理解し、修法(作智)を、順守しなければならない。
この二種類の智慧は、一つに組み合わされる。
すなわちそれは、我々が実践しなければならない修行である。
もし、あなたが第一番目の智階(諦智)を理解して、次に、第二番目の智階(作智)を修し、その上に四つの聖諦を掛けるならば、4*2=8 を得られるが、これがすなわち、あなたが修行している所の、ヴィッパサナ修法である。
もし、あなたが結果(証智)を理解するならば、4*3=12になる。
すなわち、修行者は、すでに出世間法を成就したのだ、と言える。
仏陀が悟道後、久しからずに行った説法(「初転法輪経」)の中において、彼は、以下のような言葉でもって、三つの智階について述べている:
比丘たちよ!
私はこの四聖諦において、斯くの如くに、三転して12行相となした。
斯くの如くに如実智見が、いまだ完全に清浄ではないならば、
比丘たちよ!
私は、天、魔、梵天世界、沙門、バラモン、人、天衆世界において、等覚無上等正覚と称する事はない。
比丘たちよ!
私はこの四聖諦において、斯くの如くに、三転して12行相となした。
斯くの如くに如実智見が、完全に清浄であるが故に。
比丘たちよ!
私は、天、魔、梵天世界、沙門、バラモン、人、天衆世界において、等覚無上等正覚と称する。
私に智が生じ、私の心が解脱して、不動であるのを見た。
これは私の最後の生であり、更に後有を受けないものである。
(南伝律蔵大品第一大犍度)
(1-22につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>