<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1-3-7 八聖道
八聖道とは、37道品の最後の要項で、この八聖道を加えて、37項目になるものである。
八聖道は、世間と出世間という、二種類があり、7菩提分が円満された時、八聖道は、出世間(聖道)になるが、この時、涅槃が、心の所縁となる。
重要な事は、八聖道は遵守するだけでなく、体験・証悟しなければならない、ということである。
たとえば、7菩提分を円満した後、次に、八聖道を円満すれば、四聖諦を体験・証悟して、涅槃に到達する事ができる。
これは、四念処によって、四聖諦を体験・証悟しているのであって、このことはまた、なぜ、四念処が37道品の最初に来るのかという事(+への回答でもある)。
四念処は因であるーー八聖道が円満された時、四念処はいまだ世間法に属しており、四聖諦が体験・証悟された時、四念処は出世間法になる。
仏陀は、相応部ニカーヤの中で、以下のように述べている:
「私が教える四聖諦は、奥深くて、理解する事が難しいものである。それは出世間法であって、本性は空寂ーー無我である。
未来の比丘は、この種の教法を聞く事ができない。というのも、四聖諦は、彼らにとって、理解するのが難しいが故に。
真の金ーーすなわち、真理ーーは尚、存在する。
真理が存在する時、偽の金は存在しない。
しかし、真の金が消失する時、偽の金が、出現する。これが、なぜ、仏法が衰退するのか、という理由である。」
(その他の八聖道の部分に関しては、1-1-1節と1-4-7節を参照の事)
(1-35につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>