wong0110's diary

中国語で書かれた仏教書(主にテーラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。+日常の心模様の独り言<是誰庵のひとやすみ>。

是誰庵のひとやすみ~黄梅が熟した

中国は、魏や唐の時代、禅宗が勃興しました。

多くの人が、禅寺の門を叩き、禅の修行をしました。

それまでの中国仏教は、理論を勉強し(主に華厳経)、その会得した知識を競うものであったのですが、(達磨禅師のご努力により)仏法とは、修行して悟りを得るものだという認識に変化したのです。

素質よろしく、先に悟った者は、禅寺を開き、住職になりました。

弟子が続々とやってきましたが、弟子が優れていて、己が教えきれないと思ったなら、他のお寺に移って行くのを奨励しました。

決して、弟子を抱え込み、その数を競うような事はありませんでした。

お寺で修行しても悟れなかった某僧侶は、諦めて実家のある黄梅山に帰り、そこで悟りを得ました(悟りたい、悟りたいと意気込めば意気込む程、悟れないというバラドクス)。

そこで、元の師匠は「黄梅が熟した。あっぱれである」と褒めています。

師匠は弟子を囲い込むのをやめて、弟子は自立を目指す。これが健全な師弟関係です。

      <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>