Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

カルマ論について

カルマは、日本語では業(ごう)といいます。

その意味は、人間一人ひとりの心には、ある種の癖があり、その癖がその人の行動に、ある種の方向性を持たせ、その行動の方向性によって、人生が、幸せにも不幸せにもなる、という考えです。

これは仏教でも言われますが、ヒンズー教でも言います。

そして、ヒンズー教では、カルマ論を利用して、四姓差別制度を維持してきました。

すなわち、あなたが今アンタッチャブル(奴隷、奴婢)で、つらい生活を送るのは、過去世のカルマのせいであって、今世で相応の罰を受けているのだ、という訳です。

しかし、仏教徒はこのようにカルマ論を、悪用してはなりません。

仏教のカルマ論は、

「あなたの心の癖は治せます。人間に生まれた今こそ、その心の癖を治しましょう。そうすれば、今すぐに、または来世も、より生きやすくなるでしょう」

というものです。

仏教徒を自認するなら、衆生に対する、同甘共苦の慈・悲がなければなりません。

カルマ論で人を脅すのは、慈でもなければ悲でもありません。自戒すべきです。

        <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>