Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 2018年8月10日の翻訳をもって翻訳ワークは終了しました。                     コメント欄は利用OKですが、リトリートに入っている時は回答しません。。

カルマ論について

カルマは、日本語では業(ごう)といいます。

その意味は、人間一人ひとりの心には、ある種の癖があり、その癖がその人の行動に、ある種の方向性を持たせ、その行動の方向性によって、人生が、幸せにも不幸せにもなる、という考えです。

これは仏教でも言われますが、ヒンズー教でも言います。

そして、ヒンズー教では、カルマ論を利用して、四姓差別制度を維持してきました。

すなわち、あなたが今アンタッチャブル(奴隷、奴婢)で、つらい生活を送るのは、過去世のカルマのせいであって、今世で相応の罰を受けているのだ、という訳です。

しかし、仏教徒はこのようにカルマ論を、悪用してはなりません。

仏教のカルマ論は、

「あなたの心の癖は治せます。人間に生まれた今こそ、その心の癖を治しましょう。そうすれば、今すぐに、または来世も、より生きやすくなるでしょう」

というものです。

仏教徒を自認するなら、衆生に対する、同甘共苦の慈・悲がなければなりません。

カルマ論で人を脅すのは、慈でもなければ悲でもありません。自戒すべきです。

        <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>