Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

「身念処」1-70

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

1-10 色と心

宇宙の一つひとつの出来事は、みな色法または心法であるか、または五蘊である。色心の二法は実相である。色法は通常、物質または質量が凝縮した形体、と定義される。

そして、心は、心王、心所と涅槃と言う風に定義することができる。

色法はまた、心法以外の、冷熱によって壊相の生じる法である、と定義することもできる。

心法は能知(=知る事の出来る主体)で、色法は所知(=知られる側の客体)(但し心はまた心を知ることができるーーということは、心は一個の所縁となることができるか、または所知になることができる。たとえば、「心が見ている」「心が聞いている」)等々。修行に関して言えば、身体は一個の演者と見做すことができ、心を観衆でると見做すことができる。

現代の科学技術で言えば、身体はロボットのようで、心は電脳・コンピュータのようなもので:心は身体に命じて、己のしたいことをさせることができる。

(1-71につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>