Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(4-3)

     <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

7日薬(sattāhakālika)とは、南伝の比丘が、7日以内なら、手元に保存してもよく、また食してもよい薬の事。

1、バター(navanita)。

2、ギー(sappi)。

3、油(tela)ーー植物性油と動物性油。

4、蜂蜜(madhu)。

5、糖(phāṇita)--蔗糖、棕糖、黒砂糖、氷砂糖、砂糖等。

ここで言う”7日”とは、南伝の比丘について言ったもので、沙弥と10戒尼には、保存に関する日数の制限はない。

多くの出家者は、100Plus、Sprite、7upなどの清涼飲料を7日薬としている。というのも、通常、それらの成分は、砂糖であるから。

多くのタイの伝統では、チーズを7日薬としている。しかし、緬甸(ミャンマー)とスリランカの伝統では、チーズは7日薬にはならない。

というのも、彼らは、それらを、咀嚼食(khādaniya)としているからである。

咀嚼食とは、噛んで飲み込む食物の事をいい、午後にチーズ、ブラックチョコレート、干し梅(dried prune)または、かぼちゃの種などの咀嚼食を緬甸(ミャンマー)やスリランカの伝統にある出家者に布施するのは不適当である。

タイ伝統の出家者は、午後、これらの食品を食する事はできる。

終生薬(yāvajivika)は、尽寿薬とも言い、食用する期限の制限がない薬品を言う。

この種の薬品は、一般的には、病気の治療に使われるものであって、食品に該当しない。

《律蔵・薬篇》によると、尽寿薬は、大きく6種類に分ける事ができる。

1、根薬(nūlabhesajja):生姜などの根。

2、渋薬(kasāvabhesajja):印度棟渋等。

3、葉薬(phaṇṇabhesajja):印度棟葉等。

4、果薬(phalabhesajja):胡椒等。

5、脂薬(jatubhesajja):樹脂、薬樹脂等。

6、塩薬(loṇabhesajja):海塩、黒塩、岩塩等。

(4‐4につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>