日本で、南伝仏教(テラワーダ)の僧侶方にお会いするのは、よほどの機会に恵まれないと(自分から積極的に情報の収集をしない限り)、結構難しいですね。
たまにお会いできた時、何がしかのお布施をしたいとか、何か品物をお渡ししたいと思っても、戒律に触れるのではないかと思って、心配になる事があります(女性ですと、品物を渡す時も、比丘に触れてはならないと思い、大変に気を使います。)
そんな訳で、マレーシアで出版された「偽比丘の見分け方」(中国語版)を、日本語に翻訳してみました。
マレーシアでは、偽比丘が金銭をだまし取る詐欺行為が横行している為、この本では、主に、比丘と在家の、金銭のやり取りに関する説明にページが割かれていましたが、これより以外に、梵行の比丘は、女性と同行の約束をしてはならない、比丘と女性、二人っきりで部屋に入ってはならない、二人だけで車に乗ってはいけない等々、比丘の梵行を守るために、女性が知っていなければならない戒律が多々あります。
お正月明けより「テラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」と「身念処」の翻訳に戻りますので、比丘の戒律について、女性居士の方々も、是非ご一読下さい。
(私も30年ほど前、タイの僧院にいた時、所用があって、某尊者と旅行をしようと計画した時、尊者から「あなたと私、1:1で旅行できないので、小僧さんを一人参加させて!」と頼まれた事があります。
あの時の小僧さん、何の用事もないのに、バンコクからウボンまでの汽車の旅に付き合わされて、さぞや奇妙な気分・・・、ご苦労様でした。閑話休題。)
今年の翻訳はこれにて終了し、正月明けに再開します。
1月から3月初旬まで、色々忙しい為、ブログ(翻訳文)更新の回数が些か減少します。
それでは皆様、よいお年をお迎え下さいませ。