Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

是誰庵のひとやすみ~少欲知足

最近の流行語に「ノマド」というのがあります。

私の次男は、まさにこれです(笑)。

大学を中退して世界放浪の旅に出て、アメリカで9.11に出会って(崩れ落ちた貿易センタービルの近くに住んでいた)、日本帰国。

その後は、カメラマンとして、あちらにこちらに、ヒラヒラ飛び回っています。

この次男と対話をすると必ず「日本人は働き過ぎだよね」という話になります。

東京の一極集中を止めて、緑濃い中規模都市を増やして、そこでそこそこの仕事が見つかるようにし、できれば週休3日、無理なら2.5日。

ヨーロッパは、ベーシックインカムも始まっている。

もう、お金のために働くのは、たくさんだ。

過労死なんてしたくない。

人間は、貨幣のなかった頃の世界観、価値観に立ち返るべきじゃないか?

ベーシックインカム+社会的賃労働+自分と家族の為の時間>の三位一体が、いいのじゃないかなぁ。

私も賛成。

「人間、生きていくのに、それほど多くのものを必要としませんよ」という生き方を示すのが、僧侶の役目。僧侶が率先して、少欲知足の生き方を示す事ができたなら、日本の若者も今より少しは、生きやすくなるかも知れないと、sayalay の私は思ったのでした。

        <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>