去年の11月2日にマハーカルナー禅師によるパーラジカ疑惑を発端とした<マハーカルナー法友会>解散事件が起きました為、私は、その事件の当事者の一人であるマハーカルナー禅師に、私のブログにおいて、二つの質問状を提出し、禅師に回答を要請しました。
12月31日の期限が来ても、当該の質問には、禅師にご回答願えませんでしたが、関係者各位、また無関係な方々にも、禅師の人となりを判断する材料とさせて頂いて、私なりの責務を果たしたと、考えております。
禅師は、私への回答を拒否した代わりに、1月6日、HP上で、ご自分が「原始仏教で出家した比丘」であると(参学者の言を借りて)宣言されました。
どうやら、「パオ・セヤドーの命を受け、パオ僧院日本道場設立の為帰国!」と華々しく銘打ったデビュー劇で自称していた「パオ僧院所属の比丘」の肩書は、取り下げる事を決意されたようですが(パオ僧院は、テラワーダに属する僧院でありますし、寡聞にして、ミャンマーに原始仏教に属する僧院があるなど、聞いた事がない)、では、禅師が出家されたと主張する、原始仏教を標榜し、日本または世界において、正式に認められている宗教団体、それは一体、どこにあるのでしょうか?
東京ですか?
京都ですか?
ブラジルですか?
禅師は一体どこで出家され、どこで<原始仏教の比丘>になられたのでしょうか?
その戒律、内規・綱領は、どこで見つける事が出来るのでしょうか?
こっそり肉を食しながら、己一人で「私はベジタリアンだ」とうそぶいても、誰も困りませんから、それは個人の自由です。
こっそり一人山奥で、得度の真似ごとをして、「私は原始仏教で出家した比丘だ」とうそぶいても、誰も困りませんから、それは個人の自由です。
しかし、出家・得度の母体、経歴を明らかにしないまま、世に出て法を説き、布施を集め、供養を求めたならば、それは賊住者となります。
マレーシアでは偽比丘が横行し、在家が非常に困惑、疲弊しています。政府がこの機に乗じて、仏教を弾圧するのではないかと、華人仏教徒は恐れているのです。
悪貨は良貨を駆逐する。
日本の仏教界で特に歴史の浅いテラワーダは、<気が付いたら焼野原>にならぬよう、対策を講じるべきだと思います。
<緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay>