<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
付録A
<一つの典型的な状態における識の例(心王ー心所)>
識ーー主に、七個の心所法によって構成されているーーそれは、触、受、想、思、彼所縁、命根、作意と呼ばれ、この七個の心所は<遍行>と呼ぶ。
というのも、それらは一つひとつの識(の状態)において、普遍的に存在しているが故に・・・また、一つひとつの個別の心、または思想的活動の中において、普遍的に存在しているが故に。
一つひとつの識は皆、この七個の心所と、その他の心所によって、構成されている。
例えば、我々は、この七個の心所によって構成されている所の界をもって、一つの状態にある識を代表させたいと思う時、この界以外の心所を加えて初めて、一般的な識を、表現することができる。
もし、一つひとつの識界が、この七個の心所のみによって組成さてるとして、その他の心所を参入させないならば、一個の識しか成立しない、という事になる。
しかしながら、その他に、45個の、異なる心所(遍行以外の心所)があって、一つひとつの識を区別できるようになっている。
これらの心所は、各種の、異なる組み合わせ方式で組成され、合計89個の異なる識になる・・・。
もし、我々が八個の貪根不善心(識)から、第一貪根不善心(識)を取り出して、我々の(識の)例にする時、これを仏教心理学の方法で分析するならば、我々は、この識は、19個の心所によって組成されている事を発見する。
これらの心所を、その組み合わせの別によって、記載するならば:
七遍行(名称既出)。
六別境(ある種の貪根不善心は、すべての六別境心所に具足する)。
四不善遍行(八個すべての貪根不善心には、この心所が有される)。
貪心所。
見心所。
(6-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>