《願以此功徳 正法久住 早日証涅槃》
<以下の翻訳文は、福岡ダンマセンター法話会用資料です>
ここに一本の急流がある。
どのように舵をとればいいのかよく分からない船頭がいて、急流にそって流れ下っている。
彼の船は、下流の町々で必要とされている商品を満載している。
彼は流れに沿って下っていくが、両岸は森林地帯で、碇を下ろして貨物を下ろすことができない。
彼は岸につけることができないが故に、引き続き流れに沿って下って行った。
夜になると、彼は船を泊めることのできる岸を持つ町に到着したが、暗闇の中にいるため、これらの町々を見ることができず、仕方なく、引き続き流れに沿って下って行った。
夜が明けて、町に着いたが、彼には、船を岸につける技術がなく、岸辺に向かって船を漕ぐことができない。
故に、彼は仕方なく、流れに沿って下って行き、最後には海に出てしまった。
(1-8につづく)
<『37道品ハンドブック』Ledi sayadaw著 中国語版より翻訳
文責 Pannya-adhika sayalay(パオ森林僧院所属 般若精舎にて)