Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

FDC資料「37道品ハンドブック」2-11 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する資料です)

現今の仏法(+の存在する)時期において、「戒清浄」を修習する事は、ちょうど子牛を訓練する時、先に牛小屋に入れておくのと同じ事である。

もし、幼ない子牛を、牛小屋に閉じ込めないならば、彼は他人の財産を損壊し、飼い主に面倒を齎す。

こうした事から、もし、一人の修行者に「戒清浄」が欠けるならば、三業(身業、口業、意業)は蠢き、世間的な邪悪に順じて、「法」で述べる所の明確な悪業をなしてしまう。

「身念住」を開発する努力は、ちょうど子牛の訓練の為に、鼻の穴に縄索を通し、杭に縛り付けるのと似ている。

牛用の杭に子牛を縛り付けたならば、飼い主がどこへ行こうかと思えば、子牛もついて来て、どこにも逃げる事ができなくなる。

このように、「念住」というこの縄索でもって、心霊(=心)を身体に繋ぎ止めておけば、心霊は四方に漂う事はなく、主人の欲する所に基づいて、どこにいこうかと思えば、そこに附いて来るのである;

(+この時)無尽の、止まることを知らない輪廻の中における、心霊の迷い乱れる習慣は、止む。

(2-12につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>