<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
幸いなことに、Vidhuraは山林を守護する神祇の保護を受けて、少しでも頭が痛くなるような事はなかった。
粗暴に走り回った後、Kaccaññaは、馬を止めて、振り返って聞いた:
「Vidhuraよ、まだ生きているか?」
Vidhura
「おお、生きているとも!」
「お前の身体には、護身符でもあるのか?」
「そんなものは、ない」
「それなら、お前は何を持っている?」
「私が持っているのは、聖者の七つの性質だ」
Kaccaññaは、Vidhuraの死を願って、二度、三度と馬を走らせたが、三度とも効果はなかった。
彼は思う:
「Vidhuraは護身符を持っていないと言う。超能力もない。しかし、善良な人の持つ七つの性質を持っていると言う。これでは彼に勝てないかもしれない。それなら、私は彼を脅して死なせよう!」
そして、彼は馬から降りて、Vidhuraを馬の尾から解いて、言った:
「Vidhura!私はお前を、深い谷に突き落とす!」
Vidhuraは落ち着いて答えた:
「私を脅せると思うなよ。それは妄想だ。お若いの、私はお前を恐れない!」
Kaccaññaは思った:
「この方法は役に立たない。彼は、自分が少しばかり脅しているだけだ、という事を見透かしている。」
次にKaccaññaは、悪魔の姿に戻り、手に大きな棒を持ち、Vidhuraの頭を打ち砕こうとした。
Vidhuraは言う:
「私はお前を恐れない!」
Kaccaññaは思った:
「彼は俺の本性を知っている。」
(3-9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>