Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』3-16

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

1、欲俱生増上縁

「欲神足」が生起する時、それと同時に生起する名色法を、縁生法と言う。それでは、縁力は何か?

俱生増上縁が縁力である。

以下に説明を加える。

仏陀の時代、名を護国(Raṭṭhapala)と言う所の、ある一人の裕福な家庭の婆羅門がいた。

ある日、彼は、仏陀の以下のような開示を聞いた:

「世間的な欲楽への追求を手放す事によってのみ、世間を超越する所の解脱と真正なる楽しさを齎すことができる。」

この時、彼に、出家したいと言う強力な欲(chanda)が生じ、故に、父母に対して、出家を許して貰うよう乞うた。

しかし、彼は一人っ子だった為、父母は同意しなかった。

その為、彼は断食をして、己の決意を表明した。

母は困って、彼の友人を呼んできて、彼に出家したいという希望を放棄して、世間的な栄華を享受するよう、説得してもらった。

しかし、護国は彼の友人に言った:

「もし、私の父母が、私の出家を認めるならば、もしかして、父母は、私に会う機会を得るかもしれない。しかし、出家を許さないのであれば、私はもう死ぬだけだ。彼らは、私が死ぬのを見たいのか?それとも私を出家させるのか?出家しても、私は(+時々)家に帰って、父母に会う事はできる。」

父母はそれを聞いて、彼を出家させた。

欲神足が生起する時、護国の俱生名色法はコントロールされる。彼は、一死をもって、出家の決意を表明する事ができたが、これを俱生増上縁と言う。

上記の事柄は、欲俱生増上縁の威力を表しているものであり、それが生起しさえすれば、その他の名色法もまた、それと同時に生起して、それが達成しようとする目標に向かって前進するのである。

(3-17につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>