Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

FDC資料「37道品ハンドブック」6-8 Ledī Sayādaw著

 <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)

「如意足」、「根」、「力」等の機能・働きを理解しない修行者は、なぜ、彼らの「欲望」が脆弱であるのか、また、それら(+に起因する問題点)をどのようにして退治するのかを、理解できない。

彼らは、どのような法を安立するべきなのかを知らないし、ましてや、(+修行の目的である、法を)安立したいという欲望もまた、生起せしめた事がない。

たとえば、一種の牡牛がいたとする。

それは「牛王」(usabha)と言い、この牛王の価値は、普通の牡牛の何千万頭分よりも大きい。

もし、この牛王の特徴を明確に見分けることが出来たならば、牛王は、適切な方法で飼育され、育成され、牛王の四肢は発達し、身体能力も強化される。

その後、牛王は、多くの家畜の保護者となり、獅子や豹の侵入を防ぐことができる様になる。

牛王が牧場にいさえすれば、多くの疾病と伝染病を防ぐことができる。

もし、この牛王の主人が、これらの状況に関して何一つ知らず、故に、適切な飼育も施さず、普通の牛として育ててしまうとしたら・・・。

もし、主人が、この牛を普通の牛と同じような対応・・・畑に連れて行き、牛車を引かせたりしたならば、この牛王の明確な特徴と四肢は、発達する事がなく、牛王の身体能力は、潜在したままになる。

そして、この牛王は、他の普通の牛と同じ様に成長し、死ぬ。

(6-9につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>