Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』6-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

四、心、心所と心生色

例えば、我々の心の中に、嫌いな人・敵の事を思い浮かべると、瞋恚と恨みの心と、それに相応する心所の作用によって、顔色はすぐに黒くなってしまう。

嫌いな人を思う事(瞋恚の心とその心所)は縁法であり、顔色が黒くなる(心生色法)のは、縁生法である。

どのような縁力を通してか?

俱生縁である。

五、四大種色と所造色

身体は、四大(地水火風)によって構成されている。

この四大に依存して、次の四つの所造色ーー色彩、香、味、食素(=栄養素)が造りだされる。

この八つの色法は、色聚を構成し、八不離色と呼ばれる。

この八個の色法は、一粒づつの色聚の基本的な構造となる。

食素は、我々が食べた食物の栄養素である。

一つひとつの色聚には、皆色彩、匂い、味があるが、たとえば、血の色は赤であり、歯の匂いは臭く;胃は酸っぱい、等である。

この四大種色が生起する時、この四つの所造色は、それらと共に生起する。

ここにおいて、縁法は四大で、縁生法は所造色であると言えるが、では、それらは、どのような縁力によって生起するのか?

俱生縁である。

(7-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>