<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(以下の翻訳文は、福岡ダンマセンターの法話会に供する為の資料です)
「世間法の遺産」は、以下のように分類する事ができる:
一、輪廻(+する時)に依拠する遺産(Vaṭṭa nissita):
二、輪廻を離れる時に依拠する遺産(Vivaṭṭa nissita)。
または以下のように分類する事ができる:
一、決定法の遺産;
二、未決定法の遺産。
戒・定・慧の修習において、世間的な地位、たとえば、名師、国師になりたい、または尊厳、権力、財産の追求、または輪廻の内に神聖な(+地位)、高位の人類、または天人として生まれたいという場合は、これを「輪廻する時に依拠する遺産」と言う。
輪廻の運行する三種類の方式は、すなわち、「煩悩輪廻」、「業輪廻」、「異熟輪廻」である。
いわゆる「輪廻から離れる」とは、これらの輪廻の運行を止めて、到達する事のできる「涅槃の境地」の事を言う。
戒・定・慧の修習は、輪廻のこの三種類の形式の運行の終止であり、これを「輪廻を離れる時に依拠する遺産」と言う。
(10-3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>