Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』11-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

11 後生縁

(Pacchā jātapaccayo)

後生縁は、前生縁とは正反対である。

この縁の縁法は、それの前に生起した所の縁生法を支え、強化する。

ちょうど、雨が、すでに存在する植物を、成長させるようなものである。

後生の心が、前生の色法を支える時、それを後生縁と言う。

古代の大徳の方々は、後生縁を以下のように譬えた:

禿げ鷹の雛が生まれると、雛たちには構わず、親鳥は己自身の食物を探しに、即刻、外に出て行く。

残された雛たちは想う:

「パパとママが帰ってきたら、何か食べさせてもらえる」

雛たちは、親が食べ物を持って帰ってくれるという期待感で待ち続ける。しかし、禿げ鷹は、雛の食べ物を持って帰らない。

その時、雛は想う:

「食べ物はもらえないけれど、パパとママがいるので楽しいな。」

(11-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>