Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』18-5

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

無瞋思惟ーー敵意(瞋恨心)のない考え方。

この種の高尚な心理に到達する為に、我々は慈心について、深く思惟しなければならない。

常々、他人が身・心の苦痛から遠く離れる事を祈願し、他人の平和と楽しさを祈願する事。

周囲の人々が楽しい時、我々もまた、楽しくなる。

無害思惟ーー他人を虐待しようとする、残虐な思惟がない事。

一人の人間が、正しく ”無害思惟” を育成したい思うならば、一切の衆生への憐憫と同情の心を育成しなければならない。

一人の人間が、他人の身が、痛苦の中にある事を見たならば、憐憫の情は油然として生じるし、悲心の生起は、人をして”心を揺り動かす”事になり、また、己の支援を通して、他人の苦痛が軽減できるよう、願うものである。

■3、正語

正語には、四種類ある:不妄語、不両舌、不悪口、不綺語。

■4、正業

正業には、三種類ある:不殺生、不偸盗、不邪淫。

■5、正命

正命には、五種類ある:

武器の売買をしない。

他人が殺した動物を売買したり、提供したりしない。

酒類の売買をしない。

毒薬の売買をしない。

人間の売買をしない。

これらの不当な職業は、毒を持つ心を強化し、他人を害し、世界を暗闇と混乱に陥れる為、非難されるべきものである。

(18-6につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay(2018年5月25日クムダ・セヤドーより

正式に初心者瞑想指導の許可を得る)