<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
縁起の第一支は「無明縁行」である。
無明とは何か?
無明の特徴は、心の盲目性、または無智、智慧がない事、である;
その作用は、迷い、惑う事である;
現起(現象)は、隠蔽、または目標の真実法を、徹底的に知ることができない、である。
というのも、無明は、我々の智慧を隠蔽し、我々をして、欲楽の禍をはっきりと見ることができないようにさせ、また、世間の一切の法は、みな生・滅して無常であるという事を、はっきりとみる事ができないように、するからである。
経蔵によると、無明とは、四聖諦を知らない事を言う;
アビダンマによると、無明には八ある;
一、苦諦を知らない。
二、集諦を知らない。
三、滅諦を知らない。
四、道諦を知らない。
五、過去の五蘊を知らない。
六、未来の五蘊を知らない。
八、業力及びその果報を含む所の、因縁の法則を知らない。
実際、無明は、上に述べた事柄を、知らないだけではなく、錯覚も含まれる。
どのような錯覚か?
我々は以下において解説するが、まずは「無明縁行」の説明をする。
「行」は三種類に分けられる、すなわち;
非福行、福行と不動行である。
(24-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>