Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』24-3

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

縁起の第一支は「無明縁行」である。

無明とは何か?

無明の特徴は、心の盲目性、または無智、智慧がない事、である;

その作用は、迷い、惑う事である;

現起(現象)は、隠蔽、または目標の真実法を、徹底的に知ることができない、である。

というのも、無明は、我々の智慧を隠蔽し、我々をして、欲楽の禍をはっきりと見ることができないようにさせ、また、世間の一切の法は、みな生・滅して無常であるという事を、はっきりとみる事ができないように、するからである。

経蔵によると、無明とは、四聖諦を知らない事を言う;

アビダンマによると、無明には八ある;

一、苦諦を知らない。

二、集諦を知らない。

三、滅諦を知らない。

四、道諦を知らない。

五、過去の五蘊を知らない。

六、未来の五蘊を知らない。

七、過去の五蘊と未来の五蘊を知らない。

八、業力及びその果報を含む所の、因縁の法則を知らない。

実際、無明は、上に述べた事柄を、知らないだけではなく、錯覚も含まれる。

どのような錯覚か?

我々は以下において解説するが、まずは「無明縁行」の説明をする。

「行」は三種類に分けられる、すなわち;

非福行、福行と不動行である。

(24-4につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>