Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★飛び入り翻訳~《基礎発趣論(業縁と果報縁)》2-21

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

Sullāsīti mahākappe sabbe 

sujjhanti saṃsaraṃ

Anāgate tamhi kāle saññatopi 

na sujjhati

「人々は、八万四千大劫を経ない内は、どのように精進したとしても、何等の役にも立たない。

精進、修行をしたからと言って、解脱に到達することはない。

一切の修行は、空(=空っぽ、無駄)であり、役に立たないものである。」

Caritv āpi bahuṃ bhadraṃ 

nevo sujjhanti nāgate

pañcepi bahuṃ katv ātaṃ 

khaṇam nātivattare(全体ママ)

「善き人が、どのように努力し、修行しても、八万四千大劫を経なければ、解脱に到達する事はできない;

悪人が幾ら悪くても、同じく(+解脱できる時期は)、八万四千大劫を、越える事はない。

ただ八万四千大劫を過ぎさえすれば、愚者であろうが、智者であろうが、その時がくれば、自然に解脱することができる。」

Anupubbena no suddhi 

kappānaṃ sullasītiyā 

Niyatim nativattāma 

velantamiva sāgaro

「ちょうど海水が、海岸を越える事ができないように、すべての衆生は、八万四千大劫の定命(=宿命)の境界線を越えることは、できない。

八万四千大劫を経過すれば、定命は、愚者であっても、智者であっても、自然に解脱することができる。」

(2-22につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「テーラワーダ仏教在家居士帰依戒律ハンドブック」

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>