Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

★飛び入り翻訳~《基礎発趣論(業縁と果報縁)》2-24

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

次に、なぜビージャカは、富豪から転生して、奴隷になったのかを、説明する。

迦葉仏の時代、ある日、ビージャカの牛が、失踪した。

彼は焦って、森の中を探し回った。

この時、一人の比丘が、森の中で、道に迷っていた。

ちょうど、牛を探しに来たビージャカに出会ったので、比丘は彼に訊ねた:

「居士!どこそこへ向かう道は、どれですか?」

ビージャカは牛が見つからないので、気もそぞろであった為、比丘を無視して、答えなかった。

比丘はもう一度訊ねた。

この時、ビージャカは腹を立てて、苛立ちながら答えた:

「あなた方法師というのは、なんてうるさいのだ!奴隷だけが、こんなふうにうるさい。あなたも元は、奴隷だったのでしょう!」

牛が見つからない為に、ビージャカは苛立ち、不善なる口業を造(ナ)した。そ

の生においては、この業は覆いかぶされたが、それはちょうど炭に灰が被ったために、一時的に燃え上がらないようなものであった。

次の、富豪になったその世において、彼の臨終の時;

迦葉仏の時代の一世において、「牛が見つからないので苛立って、比丘に無礼な言葉を投げつけた業」の果報が熟し、それが優先権を得たが為に、この一生は、奴隷の身分になってしまったのである。

富豪の時の一世の善業の果報は、未来の世において熟すであろう。

このビージャカという奴隷は他の誰でもなく、モッガラーナ尊者の本生物語である。

国王はウクナの定命論(=宿命論)を聞いた後、またアラータ将軍が、牛殺しから将軍に転生した話、ビージャカ奴隷の前世の話、すなわち、多くの布施、持戒などの善業をしても、富豪から奴隷に転生した話を、聞いた。

その後、国王はウクナの定命論に賛成し、ウクナに言った:

「一切の命運は、すでに決まっている。

それならば、私がここに来て、あなたの法を聞くのは、私が命を楽しむ時間の、浪費になるではありませんか?

私はこれにてお暇します。

いつかまたお会いしましょう。」

国王は、ウクナに礼拝もせず、そこを去った。

というのも、定命論においては、人々は平等であり、誰かが誰かを尊重する必要はないからである。

(2-25につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>