<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
慈波羅蜜(mettā pāramī)
世尊が、王宮を離れて森林に向かったあの時、彼は一体、何をしていたのであろうか?
彼は、慈心を発散していたのである:
「願わくば一切の衆生が楽しく、安らかでありますように」と。
彼が仏道を成就しようと思ったのは、元から大慈大悲の為であり、故に彼は、覚悟(=悟り)の為の修行に努力して、無量無辺の衆生を救おうとした。
彼は、森林の中で慈心を修習し、「願わくば一切の・・・」の慈心を発散した。
これら願力の速行心は、已に滅し去ったが、しかし、速行心のエネルギーは、不断に累積されたのである。
仏陀は、一世毎に慈波羅蜜を燻習する事によって、最後に仏陀になったその一生において、慈波羅蜜は、円満具足したのである。
(3-9につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《基礎発趣論(業縁と果報縁)》 中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>