Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

『阿羅漢向・阿羅漢果』2-14

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

あれら、獰猛で牙をむき出しにして、己が勝者だと喧伝するものは、例外なくみな、敗者である。

その中に、正しい人間などいない。

というのも、喧嘩そのものが、すでに誤りなのであるから。

たとえば、二人のボクシング選手が、リングの中で打ち合いをしたとして、勝つ者も、敗ける者も皆傷だらけ、そんなことが自慢になるはずがない。

私の話は、面白半分なのではない。

喧嘩というものは、双方にとって、更に大きな苦痛と怨恨を齎すだけであり、その結果、意見と観点の戦場となって、理性は吹き飛び、己自身が目立つことばかり考えて、口から唾を飛ばして論戦する。

これらの犬たちは、タイを戦場にしてしまったが、彼らがこのようにあり続ければ、国会は壊滅してしまう。

私が先ほど述べた事柄を、私は各方面においてしっかり考えてみなければならない、と思う。

私は涙を流しながら、タイの人々に聞いて貰いたくて、誠心誠意、話す。

もし、あなた方が、今、紛争を止めるならば、災難が降りかかる事はない。

もし、我々が世間的な角度から、勝利について語るならば、それはまさしく、正直、公平、正義の故に勝利するのだ、と言えよう。

あれら、間違いを認めて、失敗を受け入れる側もまた、正直、公平、正義の故に、勝利者である。

このようであれば、両者は、団結して調和して、手を携えることができる。

あれら怒鳴り合い、罵り合いながら、譲ろうとしない者、彼らの中に、勝者もなければ、敗者もなく、両者は共に、血まみれになるだけである。

この様な事を受け入れられるだろうか?

私はこの様な状況が発生するのを望まない。

タイは仏教国であり、仏教の信仰が、犬のように、お互いを打ち負かすようなもので、血を寺院に持ち込むなどという事があってはならない。

どうか、この一連の狂気なる行為を放棄して頂きたい。

畢竟、地獄、天、梵天と涅槃が、誰が正しくて、誰が間違っているか、誰が善で、誰が悪であるかを、決める。

故に、己が、最も深い地獄へ落ちることなどないのだと、決して思ってはならない。

あれら仏世尊の正法と遠く乖離している所の、自分だけが正しいと思っている観念を発表してはならない。

法の領域とは、天と涅槃であり、それはすべての善人の領域である。

この種の間違った見解は、あなたをば、咬みあって咆哮する犬のレベルにまで落とし、かつ、無尽なる堕落を齎す。

これらの言論は、ただ、血まみれの犬の戦いを齎すだけだ。

この点をしっかりと覚えておくように!

今日、私は思いつくすべての事柄の一切を説明した。

私が、至高無上の法を証悟してから、すでに53年が経った。

私は本日、あれらの体験を語ったのは、あなた方の利益の為である。

反対もしてはならないし、気落ちしてもならない。

この法は、いつも円満で錯誤なく、それは完璧に、<今・ここ>の状況の中において、己自身を顕現する。

たとえば、今日、それはあれほど力強く己自身を顕現し、アチャン・マハー・ブーワの涙を、皆の面前において、流させた。

これが法の殊勝なる特質の顕現であり、私が大衆を指導するのも、同じ法によっているのである。

私は手前勝手に法を教えたりはしないーー私は誠に誠実に指導している。

私はすでに何回も説明した。

私は永遠に、法の為なら、喜んで、命を捨てる事ができる。

私が、私の修行のために、どれほど努力をしたか、誰も信じることはできないであろう。

というのも、その他の人々は、私のなした事を、なした事がないし、彼らは、私が、この至高で無上なる法を証得するために払った、超常の努力を想像する事が出来ないのだから。

私は誠にそれほどに精進し、また、成果を得ることができた。

これは法のために、絶対に妥協することなく奮闘する力が顕現したものであり、祈願の力は、堅固であればある程よい。

その様であれば、たとえ死んだとしても、勝利の死であり、無駄な生き方、惨敗などではない。

この点を、しっかりと覚えておくこと!

(3-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『阿羅漢向・阿羅漢果』 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>