<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
(三)二種類の執着
Abhivinesa とは、堅固で強い信念を言う。
堅固で譲らない事、礎、石柱、記念碑の如くに、心の中に埋め込まれていて、どのようにしても変えることのできないもの。
二種類の執着は、すなわち:
1、愛執着(taṇhābhinivesa):貪愛によって生じた執着。
2、見執着(diṭṭhibhinivesa):錯誤的な堅固とした信念。
愛執着は、己自身のでない身体、頭、手、足、目、鼻などに堅固で譲ることのない執取(愛染)を生じ、かつ、己自身の身体、頭等である見做し、それが長期に亘るもの。
見執着は、「私」、「自我(=エゴ)」と「個体(=個人)の生命」への堅固で譲らない信念を言う。
この種の信念においては:個体の生命を支配しているのは、至高で無上の主宰(+者)であると思う事。
この二種類の信念は、それぞれ「愛の依止」と「見の依止」とも言う。
それらはまた、二種類の巨大な、五蘊と身・心への執取者であるとも言われる;
または世間的な凡夫によって、二種類の巨大な依止処と見做される。
(4-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>
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