<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
この時、仏陀は言った:
「比丘たちよ!
この種の不可思議な事柄は、発生するのが、最も難しい、という訳ではない。
もっと難しい事柄、百倍、千倍も難しい事柄がありますが、それはあなた方の知識の領域を、越えています。
それは、ある一人の人間が死んだ後、四悪趣に生まれるとして、この人が、人身を得る機会は、目の見えない亀が、牛軛に出会うのより尚、難しい。
牛軛が、目の見えない亀の頭に嵌る事と、この事を比べてみたならば、前者は取るに足らないことなのです。
というのも、あれら善行を行い、悪を去る人は、天道または人趣に往生することができます;
しかし、四悪趣に生まれた衆生、彼らは、善悪、好悪、道徳と不道徳、功徳と無功徳の区別がつかないのです。
故に、彼らは邪悪な、罪悪に満ちた生活をしていており、かつ、お互いに苛め合うのです。
地獄と鬼道の衆生は、業報、懲罰によって、非常に悲惨な日々を送っています。
彼らは、悲しみ、痛苦と憂慮に苛まれています。
故に、比丘たちよ!
一人の人間が死した後に、人身を得る機会は、目の見えない亀が、牛軛に出会うよりも、百倍、千倍も難しいのです。」
《雑阿含406経》
(5-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>