Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

《Vipassanāハンドブック》8-2(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

意識はまた、四種類に分類できる:

欲界識、色界識、無色界識、出世間識。

(1)欲界識:

この四種類の中で、欲界識とは、欲界において、欲貪を擁する衆生の識を指す。

欲界識は、また、四種類に分類することができる:

善(kusala)、

不善(akusala)、

異熟識(vipāka)、

唯作意識(kiriyā)。

(2)色界識:

静止した心識を指す。

欲貪の心識はないが、しかし、依然として色界色愛(rūpa-taṇha)があるレベルを言う。

色界識は、三種類ある:

善、異熟識、唯作意識。

(3)無色界識:

静止の心識。色貪の心識はない。

しかし、依然として無色界無色愛(arūpa-taṇha)はある、というレベル。

色界はまた、三種類に分類することができる:  

善、異熟識、唯作意識。

(4)出世間識:

聖者の心。

欲貪、色貪、無色貪などの三種類の貪愛がない。すなわち、すでに三界(欲界、色界、無色界)を超越している。

二種類の出世間識がある:

すなわち、聖道識と聖果識。

(8-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>