<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
10、身軽安:
心所が、沈着・冷静である事。
11、心軽安:
心が沈着であり、静かである事。
心所が静止の状態にあるため、冷静であり、故にこの時の心所に、三悪法がない。
三悪法は、人をして、善の行いを嫌悪せしめる。
12、身軽快:
心所の軽快を言う。
13、心軽快:
心の軽快を言う。または心所を軽快にせしめる事。
というのも、この時の心所には、悪法がない。
悪法は、人をして善の行いを嫌悪せしめる。
14、身柔軟:
心所の柔軟を言う。
15、心柔軟:
心の柔軟を言う。
16、身適業性:
心所が運用に適している事。
17、心適業性:
心が運用に適している事。
18、身練達:
心所の熟練を言う。
19、心練達:
心の精通と熟練を言う。
20、身端直:
心所の正直性と公正な事。
21、心端直:
心が正直である事。
22、正語:
四種類の不善な言葉を言わない事。
すなわち、妄語、両舌、悪口、綺語。
23、正業:
正しい行為を言う。
三種類の罪ある行為をしない事。
すなわち、殺生、偸盗、邪淫。
24、正命:
正しい生活。
正語、正業、正命の三者は、三種離戒(virati)とも言う。
25、悲:
同情、憐憫、苦難の中にある人々を、救いと思う事。
26、喜:
褒める、祝福する。または他人の成功を嬉しく思う事。
悲と喜は、それぞれ悲梵住と喜梵住とも言う。
無量(心)の定義に基づいた場合、各種各様の衆生の心中において、悲と喜は無量であるが故に、また無量心とも言う。
涅槃は、三種に分けることができる。
すなわち、第一、第二、第三の涅槃。
第一番目の涅槃:悪趣から解脱する事。
第二番目の涅槃:欲界から解脱する事。
第三番目の涅槃:色界と無色界から解脱する事。
54種の心法は、一個の心識、52個の心所と涅槃によって構成されている。
故に、28個の色法と54個の心法は、合計82個の実相という事になり、これを真諦と言う。
一方、手、私、霊魂、衆生、個人などは世俗諦と言う。
(9-1につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)
Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>