Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

《Vipassanāハンドブック》8-10(F)(30/80)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

10、身軽安:

心所が、沈着・冷静である事。

11、心軽安:

心が沈着であり、静かである事。

心所が静止の状態にあるため、冷静であり、故にこの時の心所に、三悪法がない。

三悪法は、人をして、善の行いを嫌悪せしめる。

12、身軽快:

心所の軽快を言う。

13、心軽快:

心の軽快を言う。または心所を軽快にせしめる事。

というのも、この時の心所には、悪法がない。

悪法は、人をして善の行いを嫌悪せしめる。

14、身柔軟:

心所の柔軟を言う。

15、心柔軟:

心の柔軟を言う。

16、身適業性:

心所が運用に適している事。

17、心適業性:

心が運用に適している事。

18、身練達:

心所の熟練を言う。

19、心練達:

心の精通と熟練を言う。

20、身端直:

心所の正直性と公正な事。

21、心端直:

心が正直である事。

22、正語:

四種類の不善な言葉を言わない事。

すなわち、妄語、両舌、悪口、綺語。

23、正業:

正しい行為を言う。

三種類の罪ある行為をしない事。

すなわち、殺生、偸盗、邪淫。

24、正命:

正しい生活。

正語、正業、正命の三者は、三種離戒(virati)とも言う。

25、悲:

同情、憐憫、苦難の中にある人々を、救いと思う事。

26、喜:

褒める、祝福する。または他人の成功を嬉しく思う事。

悲と喜は、それぞれ悲梵住と喜梵住とも言う。

無量(心)の定義に基づいた場合、各種各様の衆生の心中において、悲と喜は無量であるが故に、また無量心とも言う。

涅槃は、三種に分けることができる。

すなわち、第一、第二、第三の涅槃。

第一番目の涅槃:悪趣から解脱する事。

第二番目の涅槃:欲界から解脱する事。

第三番目の涅槃:色界と無色界から解脱する事。

54種の心法は、一個の心識、52個の心所と涅槃によって構成されている。

故に、28個の色法と54個の心法は、合計82個の実相という事になり、これを真諦と言う。

一方、手、私、霊魂、衆生、個人などは世俗諦と言う。

(9-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>