Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

《Vipassanāハンドブック》17(F)(40/80)★

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

(一七)四種類の色法の生産者

四種類の色法の生産者は、以下の通り:

業(kamma)、心(citta)、火(utu)と食物。

一、業(kamma):

過去世において造(ナ)した善と悪の行為。

二、心:

己の心と心所。

三、火:

火界(tejo-dhātu)の二種類の状態を言う。すなわち、冷熱。

四、食物:

二種類の栄養を言う。内部の栄養は、受胎した時より後、獲得しているもの。外部の栄養は、食べる事によって食物の中から獲得している。

28種類の色法の内、その内の9種類、すなわち、六根、二種類の性別と命等の9種類は、業によって生じる;

二種類の表法は、心によって生じる;

声(音)は、心と火(utu)によって生じる;

三種類の変化色は、心、火と食物によって生じる。

残りの13種類の内、衰退と無常を除く、残り11種類、四大種、栄養素、可見色、香、味、空界、集成と相続などの元素は、上述の四個の原因によって生じる。

この11種類は常に、個別的に、現象界の四種類と関係がある。

この四種類とは、上に述べた四個の原因によって生じる。

いかなる現象も、上に述べた四個の原因によって組成されるもので、色法もまた、上に述べた四個の原因によって組成され、(+それを元に)8、9種類などなどの色法に組成されるが、それは、一グループ毎に、色聚(rūpa-kalāpa)と呼ばれる。

二種類の顕著な特徴(相色)について:

腐敗(老朽)と無常は、上に述べた四種類の原因によって生じる色法の外に置かれている。

というのも、それらは色法の破壊者であるが故に。

(18-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>