Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 2018年8月10日の翻訳をもって翻訳ワークは終了しました。                     コメント欄は利用OKですが、リトリートに入っている時は回答しません。。

般若の独り言~台湾の仏教

昨日、「今後、仏教書の翻訳はしない」という告知を出しました所、<日本は仏陀のダンマをきちんと説明できる僧侶がいないので困る>という趣旨の、ご意見を頂きました。

本当にその通りで、私が仏法を学びたいと思い始めた子供の頃(5歳の頃)から、原始仏教に出会うまで、30年の歳月がかかりました。

それもわざわざ、タイの森林僧院まで<留学>せねばならなかったのです。

今、台湾に行ってみると、大乗の僧侶も頑張っていますし、大乗はチト・・・というテーラワーダ派の方々も、また頑張っています。

台湾の大乗は、台湾が日本の植民地だった頃は堕落していて、あまりよくなかったそうです。今の日本の僧侶の形態をみれば分かりますよね・・・。

台湾光復後、台湾在住の日本人僧侶は日本に帰国し、その後、5人の僧侶が、そのカリスマ性でもって、台湾の仏教界を改革しました。

その内の4人は、中国からやって来た、太虚和尚の系列の僧侶で、もう一人は、台湾生まれの尼僧、証厳慈済尼です。

当時、街角に立って、金銭の布施があった時は、自分の私物を買うのに使ってもよい風潮であったのを、彼女はそれには一切手を付けず、そのお金を貯めて、病院や学校を建てていったそうです(初診の5元を払うと、後は無料で受診できる病院を建てて、台湾人に熱狂的に歓迎されましたた)。

台湾の仏教は、大乗はそれなりに健全であり、その上で、テーラワーダが好きな人々もまた、健闘している、という感じでしょうか。

テーラワーダ派からすれば大乗経典は偽経ですが、菩薩の献身という意味では、台湾の大乗は健闘していると、私は思います。

翻って、日本はどうでしょうか?

日本の僧侶には、寺に住み、僧侶とか比丘とかを名乗る以上は、梵行を守って頂きたい(僧侶が家庭を持つことを戒律違反だと思わない、そういう緩んだ感性を、私は採らない)。

道心・果心とまでは言わなくとも、多少でも悟り体験の無い僧侶は、ダンマの説明をできないのですから、若い内は修行に専念して頂きたい。

日本仏教界の現状・旧弊は、<在家の仏教好き>が少々頑張っても打ち破れるものではないと思いますが、台湾のように改革が成功する日が来る事を、祈願しています。

追伸:台湾の仏教は基本、臨済宗が多いです。曹洞宗は廃れてしまいました。チベット人僧侶がチベット密教を教えている寺院もあります。

独立した<念仏宗><浄土宗>というものはなく、念仏は、禅宗の座禅修行の一部として捉えられています。テーラワーダでいう所の<仏随念>の扱いです。

    <緬甸パオ森林寺院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>