Sayalay's Dhamma book

中国語で書かれた仏教書(主にテラワーダ、南伝仏教系)を日本語に翻訳して公開。たまには<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。                    2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得る。 コメント欄はどなたも利用OKですが、リトリートに入っている時は回答致しません。

般若の独り言~第三の性(ディバース)

今朝、IT 上でニュースを見ていましたら、ドイツで

<第三の性>が認められたとのことです。

今後ドイツでは、性別に関して男性、女性、その他

(ディバース devers)の三つが、登録できるそうです。

今、世界的にLGBTが問題になっていますが、第三の性を

認めているのは、外にオーストリアニュージーランド、カナダ、インド、ネパールなどの国があります。

インド、ネパールって、ちょっと意外ですね。

実は仏典(律蔵)では、仏陀は出家できない人々として、LGBTを上げています。

仏陀は出家を許さい理由を「これらの人々がサンガに入ると、外部の者(外道)に嗤われる」というものです。

また仏陀は、女性出家者に<八敬法>、「長期に出家している女性の大長老比丘尼であっても、今日出家した新米男性比丘に礼拝する事」という、些か差別的な律を設けています(これは、仏陀の膝下で出家する比丘尼は貴族階級の者が多く、彼女たちが、貴族でない比丘を度を越して見下した態度を取った為の処置で、単純な男女差別とは少々趣が違うようですが)。

LGBT差別や八敬法は、現代の観点からみると<大いなる性差別>ということになりますが、当時のインドの家長主義、男尊女卑の風潮を、仏陀もある程度は受け入れなければ、仏陀の教えを広める事ができなかったのだと思われます。

私は台湾で八敬法を実践している比丘尼さんを見た事があります。仏陀の指のお骨(中国に祀られているもの)が台湾全島を巡錫した時、高雄仏光寺の式典において、若い比丘が椅子に座り、腰の曲がった年老い比丘尼さんが、行事が終わるまでずっと立っていたので、大変に驚いた事があります(<仏陀のお骨を一目見たい>という人々の熱気故、仏光寺の大会堂は満員御礼で、椅子が足りなかったのですが、若い比丘が座ったまま、老比丘尼に椅子を譲らない、という状況でした)。

しかし八敬法は、10年程前に、台湾の仏教界では、破棄されました。台湾の比丘尼さん達が、比丘と比丘尼間の差別撤廃を要求し、それが受け入れられたのです。

テーラワーダ、大乗でも、LGBTも出家できるという風に変っていくのでしょうか?

テーラワーダ南伝仏教)は、仏陀の教えそのままに何も変えない・・・それでいいのかどうか?テーラワーダ仏教界の端っこの、またその端っこにいる私にはなんとも言えませんが、仏教が万人に開かれているべきである事は、誰にも異存はないと思います。

追伸:出来得れば三蔵を深く研究し、かつ悟りも得ている聖者が、世間の動きも考慮しつつ、何らかの新機軸を打ち出して頂ければよいと思います。仏教において、変えてはいけないもの、変えざるを得ないもの・・・なかなか難しいものです(仏法が無常・苦・無我(非我、空)を説くものであることは永遠に変わらないですが)。

    <緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>