Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(2-2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

当該の経の名は《大念処經》といい、その意味は、

”念処”(+とは何かを)を教える経典という事である。

念処、パーリ語 satipaṭṭhāna は、sati と paṭṭhāna によって、構成されている。

sati とは 念であり、その意味は、それを通して憶念する事、または憶念自体、または ただ憶念そのものを、念と言う。

念の特徴は、浮遊しない事であり、作用は忘れない事、表現としては、守護(=守る事)、または境界に向き合う事。

近因は堅固な想、または身などの念処。

石柱の如くに、所縁(ārammaṇa、心の対象)に安住する、または門衛の如くに、眼門などを守衛する事。

念処(satipaṭṭhāna)に関して、当該の経における義註の解釈では、以下の三種類がある:

(2-3につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<パオ・セヤドー著『涅槃証悟の唯一の道』(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>