<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
この四念処の中の身念処はまた、止(サマタ。以下同様)の修習によって、定力を育成する方法が含まれている・・・例えば入出息念、厭悪作意などである。
ただそのようであっても、それらはなお、観(vipassanā。以下同様)の修習に重きを置いているものである。
たとえば、一番目の業処である ”入出息念” について、經(+の説明)は、二つの部分に分かれている。
最初の部分は
”比丘たちよ、ここにおいて、林野に出向き・・・”
から始まるが、仏陀はこの部分においては、比丘に定力を育成するように、促している。
二番目の部分は
”このように、或いは内身随観身(=vipassanā によって身体の内の内部を観察する。以下同様)によって住み(=留まり、以下同様)、或いは外身随観身(=vipassanāによって身体の外部、他者の身体を観察する。以下同様)によって住み”
から始まって、この部分において仏陀は、比丘に対して vipassanā を指導・教導しているのである。
注意するべき事としては、本經は、業処の一つづつに関して指導する時、仏陀は何度も、内観と外観を修習するべき事、生起の法と壊滅の法を観照しなければならない事を、繰り返し強調している事である。
以下に述べる所の、観の修習における重要な指導・教導において、経文の中に ”身念処” という文言部分は、重複して 14回も、出現しているのである。
(2-7につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<パオ・セヤドー著『涅槃証悟の唯一の道』(原題「証悟涅槃的唯一之道」 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay)