Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-21)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

<注9>複註の解釈:

”あれら指導しやすい者(veneyyānaṃ)に対して、捨断するべき法(pahātabbadhammesu)に関しては、先に諸蓋の分別(=区別、識別)を説明するべきである。

故に、ここにおいて(vasenettha)、世尊は、諸蓋については真っ先に、法随観に触れているのである。

身随観の部分においても、前分に当たる止(samathapubbaṅgamā desitā)を教え、その後に、遍知しなければならない所の(parññeyyesu)諸蘊(khandhesu)、諸処(āyatanesu)、修習するべき(bhāvetabbesu)諸々の覚支(bojjhaṅgesu)と、遍知するべき等分別の諸諦(pariññeyyādivibhāgesu saccesu)について、更に一歩進んで指導している(uttarā desanā)。

こうしたことから、ここにおいての止の修習は、(+将来における)観の修習の為にのみ修習する、と言う(+意味を持つ)のである(samathabhāvanāpi yāvadeva vipassanatthā icchitā)。”

(3-22につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>