Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(3-35-c)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

”すでに、それらの生、住、滅し去るのを知っている” とは、

依処の把握(vattuṃ pariggaṇhāti)と

所縁の把握(ārammaṇam pariggaṇhāti)” 

の事である。

以下の様にして、その三つの段階を了知する:

”この様に生じ(evaṃ uppajjitvā)、この様に住し(evaṃ ṭhatvā)、この様に滅する(evaṃ nirujjhanti)。”

複註で挙げている例では、ちょうど蛇を捉まえようとしている人間が、蛇の住まいを発見し(vidite)、また蛇も同時に発見した時、呪語(=呪文)の力を利用して、それ(gahṇassa sukaratā)を簡単に捉まえることができる。

同様に、受の住処である所の、依処と所縁を知るならば、修行の初心者であっても、受の自相(salakkhaṇto)と共相(sāmaññlakkhaṇato)を把握することができる(+というものである)。

上記の方法を用いて、受の三つの段階を了知し、かつ明確にさせる(pākaṭā)。

その他の諸蘊に関しても、同様である。

(3-36につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>