Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(3-73)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

仏陀は、ある經の中のおいて、六種類の受の生起とは、すなわち、六種類の触の為であると、述べており、また別の経においては、六種類の触の生起は、六内処(眼、耳、鼻など)及び、それに相応する所の、六外処(色、音、香等)と六種類の識(眼識、耳識、鼻識等)の結合が原因である、と述べている。 

我々が、観の修習について語る時、一時に一種類の法しか観照することができない事は当然であり、それは以前、身体の苦受の観照を例に、すでに説明した事がある。

禅修行者が、この種の感受を観照しようとする時、その全体の過程を、観照しなければならない:

”身と触の縁によりて

(kāyañca paṭicca phoṭṭhabbe ca)

身識が生じ

(uppajjati kāyaviññānaṃ)、

三者が結合して触となり、触が生じるが故に生が生じる

(phassanmudayā vrdanāsamudayo)。

触が滅するが故に受が滅する

(phassanirodhā vedanānirodho)”。

(3-74につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>