Sayalay's Dhamma book

テーラワーダ系仏教書の翻訳は2019年夏を持ちまして終了致しました。これまでに翻訳しました内、23冊は<菩提樹文庫>にてPDF版を読むことが出来ます。今後、翻訳文を掲載する予定はありませんが、偶には<般若の独り言>にて日常の心模様を独白します。学問的な議論ではなく、ただの雑談、独り言です、お楽しみ頂ければ幸いです。2018年5月25日クムダ・セヤドーより初心者瞑想指導の許可を得ました。 初心者の疑問にはコメント欄にて対応します。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(6-6)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

異なった類型の禅相

禅相(=nimitta)の出現方式は、人によって異なる。

というのも、異なる人それぞれに、入出息念業処への心想(=心に想う事)が、異なるが故に。

これがなぜ、異なる禅修行者の禅相が、それぞれに異なる形状と、異なる色彩をしているのか、という理由である。

ある種の人々の禅相は、純浄で繊細で、綿のボールの様であり、または長く引いた綿の様であり、それは流れる空気の様でもあり、気流の様でもあり、または明けの明星の様な、輝く星の様でもあり、または輝く宝石、あるいは明珠の様でもある。

ある種の人々にとって、それは綿の木または、尖った枝の様であり、また別の人々にとっては、長い縄または糸の様なもの、花輪、煙、広げた蜘蛛の巣、薄い霧、蓮の花、車輪、月または太陽の様になる。

多くの場合、灰色の煙状の場合は 

”遍作相”(parikammanimitta)であり、これが綿の様に白くなった場合は 

”取相”(uggahanimitta)である、と言える。

この二種類の禅相は、通常、灰色かかっていて暗く、不透明なものである。

そして、定力が上昇すると、それは明るく、輝いて、清浄で、まるで明けの明星の様になる。

これが ”似相”(paṭibhāganimitta)である。

似相は、ジャーナ及びジャーナの前の、深い定の所縁である。

しかし、音は、入出息ジャーナの禅相ではない。

似相だけが、入出息ジャーナの禅相なのである。

あなたが、長短息を専注して定力が上昇した時、上に述べた様な禅相が、出現する可能性がある。

しかしもし、平静に長短息を、約一時間程専注していても、禅相が出現しないならば、あなたは、第三段階ーー呼吸全体を覚知するーーの修習に転換する必要がある。

(6-7につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著 (原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>